こんにちは!Tripおじさんです。仕事でここ数年、定期的に中国各地へ出張しています。
突然ですが、
- 仕事の都合で「中国出張」が決まった
- 将来「中国出張」に行く可能性を告げられた
正直、ちょっと身構えますよね。
実は中国は、他の国と同じ感覚で行くと戸惑う場面が少なくありません。その中でも私が特に痛感したのが、通信環境の準備でした。ここ数年で勝手が大きく変わっており、事前準備の重要性が高まっているように感じています。
この記事は、中国出張が初めての方や、久しぶりに中国へ行く方に向けて、通信環境の準備が足りないと、「実際に何にハマるのか」について、実体験ベースで解説していきます。
ちなみに私が最もお伝えしたいことはこちらです。
結論:中国出張では通信環境を事前に日本で準備しておく
この記事でわかること
- 他の国とは違う「中国特有のネット・言語事情」
- 通信準備が足りないと現地でリアルに直面する「4つの困りごと」
- GoogleやLINEをいつも通り使うための「おすすめの通信対策」
いつもの海外出張とは違う?中国特有の前提
中国出張で多くの人が戸惑いやすいのは、「少し勝手が違う」というよりは、そもそもの前提が日本や他の国と異なる点にあります。実際何が違うのか?解説していきます。
ネットがあって当たり前
まず私が行って感じた大前提として、中国は超スマホ社会です。「今の時代、スマホ社会なのは当たり前では?」と思うかもしれませんが、日本とは少しレベルが違います。
- 支払いはQR決済が当たり前
- タクシー手配も配車アプリが当たり前
- 現金は使えない場面がほとんど
日本でもQR決済や配車アプリは普及していますが、現金などのバックアップ手段も同時に用意されています。しかし、中国の場合はQR決済や配車アプリが使えることが前提とされています。どちらかというと、ネットがない = 生活インフラが止まる に近い感覚です。日本では想像も出来ないくらい、ネットが使えないことのダメージが大きいです。
現地回線ではGoogleやLINEがそのまま使えない
さらに複雑化しているのが、グレートファイアウォール(金盾) の存在です。
中国では「グレートファイヤーウォール」と呼ばれるインターネット規制の仕組みがあり、海外の一部サービスにアクセスしづらくなっています。その影響で、中国国内の一般的な回線からは、これらのサービスがそのままでは利用できません。
普段私たちが日本で使っている主要サービスのほぼ全てが対象です。Googleでの簡単な調べ物はもちろん、家族に「着いたよ」とLINEすることすらも出来なくなってしまいます。
英語が想像以上に通じない
海外に多く行かれている方からよく「英語でなんとかなるでしょ!」というコメントを耳にします。ですが、中国ではこの感覚がほぼ通用しませんでした。英語が「少し通じにくい」というレベルではなく そもそも会話の前提に英語が存在していない そんな感覚に近いと思います。実際、人によっては one, two, three, … といった数字すら通じない場面もありました。
例えば、あなたが突然、街中で以下のように話しかけられる場面を想像してみてください。
「أين يقع المتجر الصغير؟」
正直全く分からない人が多いですよね(笑)中国で英語を話しかけるのは、現地の方にとって、かなりそれに近い体験なのだと思います。
実際に困ること
ここからは通信環境準備が不十分だと「リアルに詰む話」をしていきたいと思います。
空港から移動できない
中国のタクシーは配車アプリ(DiDiなど)が主流となります。アプリ上で行き先や車の条件を指定し、表示されたナンバーの車に乗り、アプリ上で決済を完了させます。私の知る限り、流しのタクシー(道で手を挙げて拾うタクシー)はほとんど見かけません。
アプリを使うということは ネットが必須になります。空港に着いてネットが使えないと、ホテルへ行く手段すら絶たれてしまいます。
お茶すら買えない
空港に到着し、一息つこうと売店に立ち寄った際、直面するのがこちらです。
基本的にQR決済しか受け付けられていない印象です。クレジットカード決済も対応はまちまちとなります。私は念のため現金は持って行くようにしていますが、正直ここ数年、一度も現金を使ったことがありません。このQR決済アプリもネット接続されていることが前提なので、通信できない=支払いできない につながってしまいます。
知人に訊いてみたところ、以下のような理由があるそうです。
小さな一言が伝えられない
前述の通り、中国では英語が思っている以上に通じません。
- お手洗いはどこですか?
- もう一人来るので少し待ってください
- 10分後に戻ってきます
こういうの…英語があまり通じない中でどう伝えますか?正直、現実的な選択肢は 翻訳アプリ になると思います。これもネット環境がないとうまく使えない場面が多いと思います。
ちなみにこれは実際に私が使った例です。タクシーが早く着いてしまい、一緒に行った仲間がトイレに行っている時、ドライバーに見せたものです。すぐに状況を理解してくれました。

ほんの小さなことすらも伝えられない、このモヤモヤ感は地味にストレスになってしまいます。
家族に連絡すらできない
これが精神的に一番キツいかもしれません。グレートファイヤーウォールの影響で、現地回線ではLINEやGmailといった普段我々が使っている連絡手段が機能しなくなってしまいます。やっとの思いでホテルに着いたとしても家族に「無事着いたよ」の一言すら送れません。LINEが使えない状況は、できれば避けたいところです。
対策:日本で準備しておく
ここまで挙げた内容、出来れば避けたいものばかりです。ではどうすれば良いでしょうか?答えはシンプルで、通信環境は事前に日本で準備しておくことです。
(詳細は割愛しますが)日本で準備できるものの多くは中国本土とは別の回線が使用されており、グレートファイヤーウォールの対象外となります。なのでGoogleやLINEなどがいつものように使えます。これがあるだけで快適さが全く違います。
日本で準備できる通信手段
おすすめは、出発前にレンタルWiFiを借りたり、スマホにSIMを設定しておくことです。実際に私はこれらを併用していますが、その理由はこちらの記事で詳しく解説しています。
①レンタルWiFiを日本で借りる
日本で受け取って、そのまま中国でも使えるタイプのポケットWiFiです。電源を入れるだけで、到着直後からネットが使えます。「設定とか苦手…」という方には一番確実な方法です。
②中国対応のSIMを事前に準備する
スマホで直接回線を使用できるようSIMを設定する方法です。ポケットWiFiに比べて多少スマホ側の設定が必要ですが、比較的安価で追加の持ち物不要となります。「荷物を増やしたくない…」「費用を抑えたい」という方にはおすすめの方法です。
ちなみに私はこちらを使用したことがあります。物理SIM版、eSIM版両方とも快適に動作しました。価格もお手頃ですので、サブ用途としてスマホに設定しておくと安心です。
▼物理SIM版(楽天市場)
▼eSIM版(楽天市場)
※必ずしもこの商品でなくても問題ありません
「中国で使えるデータ専用SIM」であれば大体OKなはずですが、私はこれで快適に過ごせました。
「現地で準備すればいい」は危険
確かに、現地空港で販売しているSIMも正しく設定すればネットを繋ぐことはできます。しかし、現地空港のSIMは、基本的に中国国内向けの回線ですので、グレートファイアウォールの対象になります。
結果、
という状態からのスタートになります。通信環境は、極力日本で準備をしておくことをおすすめします。
まとめ|中国出張は「通信準備=生存準備」
私自身、初めての中国出張は「まあ何とかなるだろ」と思っていましたが、中途半端な準備で痛い目を見ました。
中国出張ではこれが現実でした。
つまり、通信環境が整っていない状態で到着するのは、装備なしでサバイバルに入るのに近い感覚です。でもこれらは日本で簡単な準備を済ませておけば防げるトラブルです。出発前に通信環境を整えて、1つでも安心材料を増やして中国出張に臨んで貰えると嬉しいです。
