こんにちは。Tripおじさんです。
私は仕事で定期的に中国各地へ出張しており、現地の移動では配車アプリ「DiDi(滴滴出行)」を利用しています。DiDiで車を呼ぶと、車種を選択する画面が表示されます。基本は「Standard」を選ぶ人が多いと思いますが、その中に少し気になる「Premium」という選択肢があります。

実は中国出張で、私はDiDiの操作を間違えて「Premium」を選んでしまいました。正直に言うと、そのときはかなり焦りました。
「しまった、高級車を選んでしまったかもしれない…どんな高額請求されるのだろうか…」
ところが実際に乗ってみると、印象は少し変わりました。料金は思っていたほど高くなく、むしろ少し上乗せするだけで、ドライバーの対応や車内の快適さなど、Standardとは少し違う上質な体験ができました。むしろ今では「初めて中国でDiDiを使う人こそPremiumの方が安心かもしれない」と感じるようになりました。この記事では、DiDiのPremiumとはどんなサービスなのか、Standardと何が違うのかを、実際に乗って感じた体験をもとに分かりやすく紹介します。
この記事でわかること
- DiDiのPremiumとStandardは何が違うか
- Premiumを選ぶと料金はどのくらい変わるか
- 実際に乗って感じた車内の快適さやドライバー対応
- 中国出張でPremiumを選ぶべきか
中国DiDiのPremiumとは?Standardとの違い
DiDiにはいくつかの配車タイプがありますが、一般的に多くの人が使うのは「Standard」です。近くにいるドライバーが迎えに来てくれる、いわゆる通常の配車サービスです。一方で「Premium」は、Standardよりもワンランク上のサービスとされており、次のような特徴があります。
もちろんその分、料金は少し高くはなります。ただ、実際に使ってみると思っていたほど高いわけではないという印象でした。
そもそもPremiumはどれくらい高い?【実際の料金例】
Premiumと聞くと「かなり高いのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかしそもそも中国のタクシー料金は日本と比べるとかなり安い水準です。日本でタクシーに乗る感覚で考えると、DiDiのPremiumでもそこまで高くないと感じる場合が多いと思います。
実際にPremiumではどれくらいの料金になるのか、具体的な例を2つ見てみましょう。
短距離の例|蘇州マリオットホテル → 日本食レストランエリア
ホテルから食事エリアへの移動例です。3.4kmの移動でPremiumでも500円前後でした。日本でタクシーに乗ると、初乗りだけでも同額程度ですので、かなり安い印象です。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 距離 | 3.4km |
| 所要時間 | 11分 |
| Premium | 23.4CNY(約538円) |
| Standard | 12.2CNY(約281円) |
※1CNY=23円で計算(2026年3月時点のレート)
長距離の例|上海浦東国際空港 → 蘇州マリオットホテル
空港からホテルまでの移動例です。移動距離は143kmで、Premiumで約17,000円でした。この距離、日本でいうと東京駅から静岡県の富士市あたりまでと同じくらいです。日本でこの長さをタクシーで移動すると、料金はおそらく数万円、場合によっては10万円近くになることも考えられます。それと比較すると、かなり安いと言えると思います。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 距離 | 143km |
| 所要時間 | 約150分 |
| Premium | 763.4CNY(約17,560円) |
| Standard | 575.9CNY(約13,245円) |
※1CNY=23円で計算(2026年3月時点のレート)
もちろん、時期や時間帯よって料金は多少変わりますが、日本のタクシーと比べると、Premiumであっても十分安いと感じる水準です。
ではPremium乗車はどんなものでしょうか。実際に乗ってみるとStandardとはいくつかの点で違いを感じました。ここからは、そのときの体験を具体的に紹介していきます。
実際に乗って感じたStandardとPremiumの違い【体験談】
当時、私は上海浦東国際空港から蘇州まで移動する際にDiDiで車を呼びました。このとき操作を誤ってPremiumを選択してしまいました。マッチング直後に「え、Premium?やってしまった…!」とかなり焦りましが、結果的にはとても快適な移動になりました。2時間ほどの移動でしたが、Standardとは少し違う安心感や快適さを感じる場面がいくつもありました。
乗車前の丁寧な合流サポート
今回のPremiumドライバーさんは、わざわざ車を降りて私を探しに来てくれました。中国の空港はとても広く、DiDiの利用者も多いため、ドライバーと合流するのが少し難しいことがあります。
上海浦東国際空港の場合、DiDiの乗り場は立体駐車場になっていました。
アプリ上ではすでにドライバーが到着している表示なのですが、周りを見てもそれらしい車が見つかりません。同じ場所では多くの人が乗り降りしていたので、「場所は合っているはず」と思いつつ、しばらく周囲を探していました。しばらくすると、ドライバーの方からチャットで連絡が来ました。(DiDiのチャットは自動翻訳に対応しているため、日本語でもやり取りできます)
「どこにいますか?」とメッセージが届いたので、「到着しているのですが車が見つかりません」と返信しました。すると「ここにいます」と写真が送られてきました。 周囲を探してみたのですが、どうしても見当たりません…焦りつつも今度は私が自分の場所を示すためにこの写真を送りました。

すると「そちらに行きます」と返事がありました。しばらく待っていると、歩道の向こうの方からドライバーらしき人物が歩いてこちらに向かって右手を挙げて合図をしてくれました。実は車が停まっていたのは一つ上の階だったようです。今回のPremiumドライバーの方はわざわざ車を降りて、私を探しに来てくれたのです。合流すると、エスカレーターまで案内してくれ、重いスーツケースもさっと持って車まで運んでくれました。
Standardですと、今回のようにドライバーが車を降りて探しに来てくれるケースは、あまり多くない印象です。
穏やかで安心な走行品質
中国の運転事情は、日本と比べると少し激しいと感じることもあります。Standardであってもクラクションや急ハンドル、割り込みは日常茶飯事です。ただ今回のPremiumドライバーさんは、とても落ち着いた運転でした。急加速や急ブレーキもほとんどなく、終始安定した走りで、日本のタクシーに近い乗り心地でした。長距離でも安心して乗っていられました。
快適で高級感のある車内空間
車内の雰囲気も、Standardより上質な印象でした。
シートは革張りで、座った瞬間に「少し良い車だ」と感じます。座席にはミネラルウォーターも用意されていて、長距離移動でも快適に過ごすことができました。
少し印象的だったのが車内の照明です。夜だったこともあり、内装のLEDが柔らかく色を変えながら光っていました。青や紫、赤などがゆっくり切り替わり、少しバーラウンジのような雰囲気です。日本のタクシーではあまり見ない演出なので、最初は「おお、なんかすごいな」と感じましたが、これはこれでリラックスできる空間でした。
ドライバーの距離感とホスピタリティ
移動中も、ドライバーさんの気遣いが印象的でした。音楽を流す前に一声かけてくれたり、トイレ休憩を気にしてくれたりと、乗客への配慮を感じる場面がいくつもありました。
出発してすぐは、少し高級感を感じる車内で夜の空港の景色を眺めていました。しばらく走ると景色も普通の街並みに変わり、車内は静かなままです。少し無音が続くなと思い始めた頃、ドライバーさんがバックミラー越しに「Music?」と声をかけてくれました。お願いすると、落ち着いた中国の音楽が静かに流れ始めました。夜の高速道路の景色と相まって、車内はゆったりとした雰囲気になりました。
Standardの車だと、ドライバーが自分の好きな音楽を流したり、スピーカーホンで中国語の通話を始めたりすることも珍しくありません。そうした中で、こちらに一声かけてくれるだけでも、かなり丁寧な印象を受けました。
さらに途中では「WC?」と聞いてくれて、トイレ休憩が必要かどうかも気にかけてくれました。立ち寄ってくれたサービスエリアでは、ドライバーさんがガムを買ってきて「どうぞ」と手渡してくれました。こうした気遣いは、Standardではなかなか経験しない対応だと思います。
言葉は多くありませんでしたが、乗客の状況を気にかけながら対応してくれているのが伝わってきました。中国語ができなくても安心して移動できたのは、こうした気遣いのおかげだと感じます。
まとめ|初めて中国でDiDiを使うならPremiumが無難な理由
今回の体験を通して感じたのは、「初めて中国でDiDiを使うならPremiumの方が安心かもしれない」ということです。理由としては、以下のような点が挙げられます。
料金も極端に高いわけではないので、特に空港到着直後など、土地勘がなく不安が大きい場面では、最初からPremiumを選んでおくと安心だと感じました。もちろん普段の短距離移動であればStandardでも十分便利ですが、初めての中国渡航ではPremiumを選んでおくと、移動の不安をかなり減らせると思います。
中国で配車アプリ DiDi(滴滴出行) を使う方法
今回はPremiumの乗車体験について解説しましたが、DiDi基本操作はこちらの記事で詳しく解説しています。初めて中国でDiDiを使う方は、あわせて参考にしてみてください。

